鉱物採取(2)~関川 [出張]
激務だった9月も終わり最近は、少し時間がとれる機会があり、ちょっと足を延ばして、隣のまた隣の町の関川なる河原で柘榴石(ガーネット)が採取できるというので行ってみました。
この関川は、地質学的には貴重な場所のようで、四国の三波川変成帯の中で最も変成度の高い”赤石連山が源としているため、数多くの貴重な鉱物が採取できるようです。で、大凡4時間程の採取で貴重な鉱物を採取でき、大満足の成果がありました。
↑関川の上流にきました。河原の石は、角閃片岩が多いため河原の石はキラキラしていて、関東の川では見られない光景です。
↑上流の先には、赤石連山が少し見えます。
↑で、肝心の柘榴石(ガーネット)ですが、普通にゴロゴロしています。手前の石の茶色い斑点のようなものが柘榴石です。ここ関川の柘榴石は、赤褐色の柘榴石(鉄ばんザクロ石)です。
↑とても持って帰れそうにない大きな石に10円玉位の大きな柘榴石も認められます。ただ、変成岩中の柘榴石の宿命で、大きな柘榴石はひび割れも多く美しいものはありません。
↑お持ち帰りサイズの小さな方が意外と綺麗です。写真のように角閃片石の中に柘榴石が含まれているので、正式には「鉄ばん(礬)柘榴角閃片石となります。河原の砂を砂金取りの様にさらうと、川で磨かれた1~10mm以下の柘榴石が普通に採取(大量)できます。
↑マイクロスコープで拡大してみました。中には綺麗な面がでている物もありますが、意外と小さい方が綺麗です。
↑変成岩と言うことで、尾瀬の至仏山で有名な蛇紋岩(風化)も手ごろなサイズで採取できます。
↑柘榴石以外にも、ここならではの石も採取できました。その一つが榴輝岩(りゅうき岩、エクロジャイト)です(自信はありませんが、恐らく榴輝岩と思います。)。この石は、地球の奥深く中心にあるマントル起源の石で、産出する場所は、地球上でも30箇所程度なのでとても貴重な石です。
↑今回は、もう一つ、貴重なクロム透輝石をGETできました。黒い個所がクロム鉄鉱、紫色の箇所が菫泥石(きんでい石)、緑色がクロム透輝石です。クロム系の石(エメラルドもクロム系)はとても綺麗で、紫色と緑色は光を当てると輝きます。特に、黒、紫、緑と色とりどりなクロム鉄鉱、クロム透輝石、菫泥石の入り混じる石は「赤石の妖精」とも呼ばれ、愛媛の美しい鉱物の代表格だそうです。ルーペで見ると紫色とエメラルドグリーンがキラキラして綺麗です。
↑マイクロスコープで光をあてて拡大して見ると、その美しさに唸ってしまいます。
鉱物採取も楽しいけど・・・・尾瀬の様子も気になります。
クロム系が綺麗ですね~! 昔、学校の建て替え工事の際に処分するからともらった鉱物標本セットがあったのですが、どこに仕舞ったかな~ けっこう貴重なものも入ってたのですが・・・
by てばまる (2012-10-11 09:26)
てばまるさん
エメラルドもクロム系なのも納得がいきます。徳島で産出する鉱物も貴重なものが多いので、先生が鉱物マニアなら地元の鉱物ならお宝かもしれませんよ。ちなみに、関川では、地元の子供や親子を対象とした鉱物採取の研究が盛んなようです。
by kyon2 (2012-10-11 19:53)
沒有醫生的處方
cialis without a doctor's prescription http://cialisvonline.com/ Viagra vs cialis
by Cialis 20mg (2018-04-15 03:45)