ジンヨウキスミレ [高山植物]
大雪山の高山植物には、固有種が多いのが特徴です。ジンヨウキスミレも生育地がほぼ大雪山に限られている事から、環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧IB類(EN)に指定されています。
今回の大雪山山行では、例年では見頃ピークを過ぎていますが、今年は雪解けが遅れた関係で丁度見頃でした。そんな訳で、赤岳~白雲岳周辺におけるジンヨウキスミレの生育地が把握できました。ジンヨウキスミレは、名前が示すように、腎臓形をした葉が特徴的です。
E-3 ZD12-60/2.8-4.0SWD ZD50/2.0macro LUMIX LX-3
小規模の群落を形成して咲いています。(白雲岳避難小屋周辺)
唇弁の筋が目立ちます。葉は他のスミレにないユニークな形状です。
マクロレンズで寄ってみました。
今回の大雪山山行では、例年では見頃ピークを過ぎていますが、今年は雪解けが遅れた関係で丁度見頃でした。そんな訳で、赤岳~白雲岳周辺におけるジンヨウキスミレの生育地が把握できました。ジンヨウキスミレは、名前が示すように、腎臓形をした葉が特徴的です。
E-3 ZD12-60/2.8-4.0SWD ZD50/2.0macro LUMIX LX-3
小規模の群落を形成して咲いています。(白雲岳避難小屋周辺)
唇弁の筋が目立ちます。葉は他のスミレにないユニークな形状です。
マクロレンズで寄ってみました。
ホソバウルップソウ [高山植物]
今年も高山植物の宝庫!北の大雪山を7/11~7/13日の間で回遊してきました。今年の大雪山は、寒気の影響か?雪解けが遅れていて、この時期では見頃のピークを過ぎているホソバウルップソウ(大雪山固有種)が小泉岳や高根ヶ原の稜線で見頃でした。ウルップソウは大雪山以外では、白馬岳と八ヶ岳で観られますが、大雪山のウルップソウはちょっと異なっている特産のようです。
E-3 ZD12-60/2.8-4.0 SWD
大雪山の高根ヶ原です。手前に変な山容の忠別岳、遙か遠くの雲間にトムラウシを望みます。
こんな環境でホソバウルップソウは生育しています。
ホソバウルップソウの群落と白雲岳(ちょこっと山頂)
ホソバウルップソウの大株と忠別岳
土筆のように”にょきにょき”と立っています。
咲き始めはこんな感じで”ずんぐり”しています。
E-3 ZD12-60/2.8-4.0 SWD
大雪山の高根ヶ原です。手前に変な山容の忠別岳、遙か遠くの雲間にトムラウシを望みます。
こんな環境でホソバウルップソウは生育しています。
ホソバウルップソウの群落と白雲岳(ちょこっと山頂)
ホソバウルップソウの大株と忠別岳
土筆のように”にょきにょき”と立っています。
咲き始めはこんな感じで”ずんぐり”しています。
お好みのキタダケソウは? [高山植物]
キタダケソウは、世界中で唯一日本第二位の名峰の北岳の山頂直下だけに咲く高山植物です。
キタダケソウの頭花は、開花~見頃過ぎまでに色が変化します。
開花まもない頃の頭花は、黄緑色で、次に黄色、見頃のピーク頃には、黄色~茶色に変化します。
ちなみに僕は、頭花が黄緑色のキタダケソウが好みです。
開花間もない、頭花が黄緑色のキタダケソウ。(個人的にはこの状態が好きです。)
頭花が、黄緑色~黄色に変化したキタダケソウ。(この辺が見頃のピークかなぁ。)
頭花が、黄色~茶色に変化したキタダケソウ。(見頃のピークを少し越えた感じです。)
頭花が完全に茶色に変色したキタダケソウ。(見頃のピークを完全に越えた感じです。)
キタダケソウの頭花は、開花~見頃過ぎまでに色が変化します。
開花まもない頃の頭花は、黄緑色で、次に黄色、見頃のピーク頃には、黄色~茶色に変化します。
ちなみに僕は、頭花が黄緑色のキタダケソウが好みです。
開花間もない、頭花が黄緑色のキタダケソウ。(個人的にはこの状態が好きです。)
頭花が、黄緑色~黄色に変化したキタダケソウ。(この辺が見頃のピークかなぁ。)
頭花が、黄色~茶色に変化したキタダケソウ。(見頃のピークを少し越えた感じです。)
頭花が完全に茶色に変色したキタダケソウ。(見頃のピークを完全に越えた感じです。)
今年(2009)のキタダケソウ山行 [高山植物]
恒例?!のキタダケソウお花見ツアーで、日本第二位の高峰の北岳に行ってきました。
キタダケソウの開花時期は梅雨の真っ直中なので、悪天候は覚悟の上の山行ですが、6/26~6/28間は好天に恵まれて、好い花山行ができました。
お目当てのキタダケソウですが、今年は4月~5月にまとまった雪が降った関係で、例年比2~3週間ほど遅れており、開花まもない新鮮なキタダケソウを満喫することがきでました。
例年、広河原までのバスが運行を開始する6月下旬では、新鮮なキタダケソウを見ることが難しかったので、今年は本当にラッキーでした。まだ、トラバースルートでは蕾の個体が多いので7月の第1週末までは見頃でしょう。
E-3 ZD12-60/2.8-4.0SWD ZD50/2.0macro
キタダケソウの群落と間ノ岳(山頂直下の石灰岩帯に咲いています。)
開花まもない頭花が黄緑色のキタダケソウと開花途中のキタダケソウ
今年は開花が遅れているためキタダケソウの蕾を始めてみました。(紫色しています。)
変種?!花弁に薄紅は入っている個体を発見!!
キタダケソウの開花時期は梅雨の真っ直中なので、悪天候は覚悟の上の山行ですが、6/26~6/28間は好天に恵まれて、好い花山行ができました。
お目当てのキタダケソウですが、今年は4月~5月にまとまった雪が降った関係で、例年比2~3週間ほど遅れており、開花まもない新鮮なキタダケソウを満喫することがきでました。
例年、広河原までのバスが運行を開始する6月下旬では、新鮮なキタダケソウを見ることが難しかったので、今年は本当にラッキーでした。まだ、トラバースルートでは蕾の個体が多いので7月の第1週末までは見頃でしょう。
E-3 ZD12-60/2.8-4.0SWD ZD50/2.0macro
キタダケソウの群落と間ノ岳(山頂直下の石灰岩帯に咲いています。)
開花まもない頭花が黄緑色のキタダケソウと開花途中のキタダケソウ
今年は開花が遅れているためキタダケソウの蕾を始めてみました。(紫色しています。)
変種?!花弁に薄紅は入っている個体を発見!!
キタダケソウ [高山植物]
今日は、大好きな高山植物の話を少し。
高山植物の中で、一番を選べ!と言ったら迷わず、”キタダケソウ”と答えます。
キタダケソウは、名前が示すように、日本で富士山に次いで二番目に標高が高い北岳(3193m)の山頂直下の極限られた地域のみに咲く高山植物です。しかも開花時期は、残雪のある6月下旬頃の1週間~2週間ほどなので、7月以降の登山シーズンに北岳に登山した人は目にするこができません。
キタダケソウの仲間に、北海道の日高地域に咲くヒダカソウがあります。花の名山で知られたアポイ岳では、ヒダカソウを始め多くの貴重な固有種の花々が咲き乱れていた様ですが、今では、盗掘、温暖化による気候変動の影響を受けてヒダカソウは絶滅の危機にあるようです。(2009岳人春山参照。)
キタダケソウは、世界中で北岳の山頂直下でしか生きられない植物です。温暖化を始め、鹿の食害など、キタダケソウの今後が心配されます。今年も機会があればキタダケソウを見に日本第二位の高峰を訪れたいと思います。
E-3 (使用レンズ:12-60mm/2.8-4.0SWD)
キタダケソウと間ノ岳(日本第四位の高峰)
日本第二位の高峰に咲くので、アポイ岳のヒダカソウと異なり、盗掘の心配はなさそうです。
同時期、南アルプスのみに咲く”アカダケキバナノコマノツメ(長い名前だ!)も見られます。
高山植物の中で、一番を選べ!と言ったら迷わず、”キタダケソウ”と答えます。
キタダケソウは、名前が示すように、日本で富士山に次いで二番目に標高が高い北岳(3193m)の山頂直下の極限られた地域のみに咲く高山植物です。しかも開花時期は、残雪のある6月下旬頃の1週間~2週間ほどなので、7月以降の登山シーズンに北岳に登山した人は目にするこができません。
キタダケソウの仲間に、北海道の日高地域に咲くヒダカソウがあります。花の名山で知られたアポイ岳では、ヒダカソウを始め多くの貴重な固有種の花々が咲き乱れていた様ですが、今では、盗掘、温暖化による気候変動の影響を受けてヒダカソウは絶滅の危機にあるようです。(2009岳人春山参照。)
キタダケソウは、世界中で北岳の山頂直下でしか生きられない植物です。温暖化を始め、鹿の食害など、キタダケソウの今後が心配されます。今年も機会があればキタダケソウを見に日本第二位の高峰を訪れたいと思います。
E-3 (使用レンズ:12-60mm/2.8-4.0SWD)
キタダケソウと間ノ岳(日本第四位の高峰)
日本第二位の高峰に咲くので、アポイ岳のヒダカソウと異なり、盗掘の心配はなさそうです。
同時期、南アルプスのみに咲く”アカダケキバナノコマノツメ(長い名前だ!)も見られます。