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晩秋の尾瀬(1)~凍える夜に満天の星空(2012年10月14日) [尾瀬]

夜勤明けの一時帰省の間に暫くぶりの尾瀬に行こうと思い立ち、黄葉の尾瀬の朝を至仏山の森林限界から俯瞰することにしました。尾瀬ヶ原の黄葉が気になるという”てばまるさん”を誘って、急遽!日帰りで夜行~日帰りの尾瀬に行ってきました。10月の3連休を過ぎると鳩待峠の規制が解除されるので、マイカーならば日帰りでも夜間に入山して”星、日の出”が拝めるのが良いです。途中の高崎線の駅で、てばまるさんと待合せて鳩待峠へ向かいました。夜勤明けで、四国から電車を乗り継いだ長旅で一睡もせずに、この深夜の時間に鳩待峠に立っている俺は相当の尾瀬病だなぁ。星の撮影時間が勿体無いので、到着後直ぐに漆黒の木道を下り山の鼻を目指した。

山の鼻から至仏山の登山口に入ってしばらくすると、仕事の疲れと夜勤明けの睡眠不足(寝てないので睡眠不足とは言えないか?)の影響か?急登で足が上がらなくなってしまった。ゆっくりと登れば森林限界までは登れると思うが、折角の撮影機会を逃す恐れもあるので、俯瞰の写真をてばまるさんに託して、夜霧で星の撮影が出来ないリスクはあるものの僕は尾瀬ヶ原での撮影に切り替えた。

山の鼻に戻ると先ほど通過した時より木道が霜で白くなっており気温が急激に下がっているのが確認できた。朝日の撮影場所を上田代の大池塘に決めて、滑りやすい霜が降りた木道からの転倒に注意(基本!上を見ながら歩くので特に要注意)し、「夜霧よ~今夜は~出ないでおくれ~」と願いながら、満天の星の撮影を満喫した。
PA142841.jpg
↑至仏山荘の暖かな明かりに負けないほどの輝きを見せるオリオン。
E-M5 ZD12-60/2.8-4.0SWD ISO1600 8S
E-M5に変わり、躊躇なくISO1600が使えるので星の撮影のストレスが解消されました。また、4/3レンズは解放からシャープな写真が得られるので安心して絞り開放で撮影できるのが良いです。それに、E-M5の新機能のライブバルブによりバルブ中の露出経過が確認できるので撮影が楽しいです。
PA142859.jpg
↑至仏山と満天の星空!オーロラの様な雲が湧いてきました。
E-M5 ZD12-60/2.8-4.0SWD ISO1600 25S
PA142868.jpg
↑戸倉の町明かりにも負けないほどオリオンは輝いています。雲が良いアクセントになってくれています。
E-M5 ZD12-60/2.8-4.0SWD ISO1600 21S
PA142893.jpg
↑至仏山に雲が多くなってきました。E-M5 ZD12-60/2.8-4.0SWD ISO1600 34S
PA142874.jpg
↑満天の星を捕まえた大池塘。E-M5 ZD12-60/2.8-4.0SWD ISO1600 33S
以前から、池塘に移りこむ星の撮影に挑戦していましたが、良い条件に巡り合えずに撮れませんでした。今回何とか撮ることができました。ブログの小さな写真では、こぐま座以外は明瞭に見えませんが、オリジナルの写真では良い感じで満天の星が鏡映しています(HPに少し大きな写真を掲載しています。)。
PA142900.jpg
↑東の空が明るくなり始め、わくわくのブルーアワーの時間が始まりました。
E-M5 ZD12-60/2.8-4.0SWD ISO1600 30S
しかし、こんな大事な時にカメラのバッテリーが赤に点灯!慌ててバッテリー交換にザックを置いたベンチに戻ると黒いザックは霜で真っ白になっていました。温度計を見ると-5℃、山の鼻の温度計は-1℃を示していたので朝方になり一気に気温が下がり始めたようだ。
そうこうしている内に、初老のおっちゃん2組のカメラマンも到着して星の写真は撮ったことないけど挑戦してみるか~何て言っていて、「ファインダーが真っ暗でピントが合わせられない。」とか、「星の撮影はバルブだろ」とか、漫才のような会話をしていたので、笑いを堪えるのが大変でした。カメラを覗いたら、5Dを使っていたので、「おいおい機材を使いこなしてないな~」と痛感した。
PA142904.jpg
↑ブルーアワーで消えゆくこぐま座(北斗七星)。E-M5 ZD12-60/2.8-4.0SWD ISO1600 7.5S
あれ?バッテリーを交換して戻った時に漫才組のおっさんに良い場所を取られてしまった。仕方なないので少し右側のポジションに移動したが、燧ケ岳の鏡映の近くに草が写りこむけど仕方ないかと諦めた。
上空の雲が赤みが増してきるととに湿原からは蒸気が湧き始めて幻想的な演出は整った!朝焼け来るか~!!
それにしても、-5℃の氷点下の中で、5時間・・・・カメラやレンズの鏡胴にも霜が付き白くなってきた。
そんな中でも、小さなE-M5はトラブルなしで撮ることが出来た。小さく一見華奢なカメラだけどオリンパス伝統のフィールドカメラの魂が注入されていることを確認できた。
追伸
今回は、晩秋の夜間撮影ということで、インナーダウン(上着)、長毛フリースのベスト、毛100%のシャツ、冬用のゴアアウタージャケット、冬用のタイツとゴアカッパのズボンと万全の態勢で望んだが、ジッとしての長時間の撮影では少し寒かったので、これから尾瀬に一晩中の徹夜撮影を決行する人は防寒対策はしっかりした方が良いでしょう。
次回の撮影では、インナーダウン(下着)と冬用の靴も必要になるかな?

続く


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てばまる

大きい写真では沢山星が水面に映っているのできれいですね。夜半頃なら冬の天の川が写ったかもしれませんね。 
うーむ、やはり湿原で星撮影した方がいろいろな方向で撮れるので良いですね。 
ただしレンズの曇り対策をしないといけませんね・・・。

湿原で-5℃、森林限界では0~1℃程度でした。ちょっと弱い風があったので体感的にはもうちょっと寒かったですが湿原は盆地なので冷気が溜まるのでしょうね。

by てばまる (2012-10-15 17:07) 

horiguti

すばらしい星景写真を見せていただきありがとうございました。
地糖に映える星も大迫力ですね。
マイクロフォーサーズでここまで表現できるのなら、重いフルサイズは家に置いてきてもいいかな
by horiguti (2012-10-15 19:33) 

pulsar

睡眠時間なしでの運転と撮影は大変だったでしょう、天気が良かったで幸いでしたね。

大池塘の池塘はかなりの露出を加えないと写ってくれません、明るい星が欲しいです。尾瀬沼では沼面でもトライしましたが天の川が写れば最高でしょう。



by pulsar (2012-10-16 06:18) 

hidamari

おかえりなさ~い!!
と思ったら、もうガッツリ尾瀬!ですね(^O^)/
それにしても最後の写真、もっと大きな写真で見たいです♡
夜が明ける直前のブルーが本当に美しいですね~。
なるほど、星空撮影でもシャッターは30秒くらいでいいのですね。
今度試してみよ~っと!
by hidamari (2012-10-16 21:21) 

kyon2

てばまるさん
とりあえず、池塘に映る星が撮れることは確認できましたので、今度は、時期と時間を鑑みて、狙った条件で行きましょう!天の川好いですね!!
いや~っ、足の指先が寒くなってきた時はあせりました。
by kyon2 (2012-10-16 22:17) 

kyon2

horigutiさん
E-M5でマイクロフォーサーズも積極的に高感度が使えるようになったので良かったです。できれば、もう少し高感度のノイズが低減できれば、僕的には、フルサイズの必要性はマクロ撮影のボケだけになります。
by kyon2 (2012-10-16 22:21) 

kyon2

pulsarさん
今回は、無理して行って良かったです。池塘に映る星は、確かにもう少し露出が必要と思いますが、そうすると空の方が昼間のようになってしまうので難しいです。今度は、明るい星座を狙って時期期間を考えてみます。アドバイスありがとうございます。
by kyon2 (2012-10-16 22:25) 

kyon2

hidamariさん
一時帰省でもチャンスがあれば速攻!尾瀬です。が、今回は、夜勤明けで2日間寝てないことになるので、体力的に厳しかったです。それでも、尾瀬の素敵な光景に夢中でシャッターを切りました(笑)。
星を点で撮るには30秒が限界です。それ以上は、流れてしまいます。そこで、30秒、ISO1600、絞り2.8(開放)の設定になります。
デジカメは、撮り直しが何度でもできるので、色々試して撮るのが良いでしょう。
by kyon2 (2012-10-16 22:30) 

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